先日はありがとうございました。
作品を見せてもらいながら、みんなから出た「うまくいかなかったところ」に答えていったのですが、同じところで悩んでいた人が何人もいました。
その場にいた人も、他の人の話まで聞ききれなかったと思うので、出てきたコツをまとめました。
参加できなかった方も、これを読んで書いてみてくださいね。
「ありがとうを消したいのに、消えない」
これが一番多かった質問でした。
実は、全体を同じ薄さでぼかすと、かえって文字だけが浮きます。フィルターが一枚かかったような状態になって、その上に文字が乗って見えるからです。
消したいときは、逆のことをしてみてください。濃く残すところと、水でうんと薄めるところを作る。濃淡ができると、目が文字ではなく色の方に行くようになります。
リースの中に赤い実がひとつあると、そこに目が行きますよね。あれと同じです。
「消えなくて、ずっとこすり続けてしまった」
ぼかすなら書いた直後、乾ききる前が一番よくぼけます。
時間が経ってからこすり続けると、かえって色が沈んで、線がはっきり出てくることがあります。
「色が全部混ざって、汚くなってしまった」
赤系と緑が混ざると、どうしても濁ります。葉っぱの緑は外側にだけ置いて、中のピンクや紫とは混ぜない方がきれいです。
どうしても隣り合わせになるときは、間に黄色を細く入れてみてください。黄色はピンクとも緑とも混ざれるので、間に入るだけで濁らなくなります。
「花束っぽくならない」「単調になってしまう」
丸の大きさ、隙間の空き方、「ありがとう」の頭の高さ。これを揃えるほど、扇の骨みたいになって単調になります。
水筆で丸を書く時に、大きい丸と小さい丸を混ぜてみてください。隙間もいろいろ空ける。ランダムを心がけると花束らしくなります。
それと、ひとつの「ありがとう」を、上から根元まで全部引っぱらなくて大丈夫です。途中で止まっているものがあってもいいんです。全部が下まで伸びていると、そこも揃ってしまいます。
それと、花束は真ん中だけでなく、横や下にも葉が出ています。両側が同じ太さの緑でまっすぐ下りていると、囲みのように見えてしまいます。あとから外側にちょっと緑を足すだけで、花束らしくなります。
「残りすぎでしょうか」「消えすぎでしょうか」
どちらも好みの問題です。文字を残したい人もいれば、消したい人もいます。どちらが正解ということはありません。
それに、書いている本人は「ありがとう」と書いたのを知っているので、残って見えます。でも見る人はそこまで気になっていないことが多いです。
気になったら、あとから足せます。濃い色を一色足す、ゴールドで小さく飾りを入れる、赤の細いくるくるでリボンを描く。一発で仕上げなくて大丈夫です。
※ 赤やゴールドを足すときは細く。太いと浮きます
「私だけ残るのはなぜ?」
カラー筆ペンは、メーカーによって残りやすさが違うことがあります。
DAISOのカラー筆ペンは、これには適していません。
ラメ入りのぺんてる デュアルメタリックブラッシュは、線がしっかり残ります。
紙も同じです。水彩紙と書いてあっても、種類によって滲み方が違います。ヴィファールの紙の方がうまくいったという声もあったので、気になる人はやってみてくださいね。
「どうしても字が主張してしまう」
3つ方法があります。
ひとつ目は、崩すこと。読める字より、崩した字の方が絵になじみます。
ふたつ目は、小さく書くこと。「ありがとう」を小さめに2つ書くと、1つを大きく書くより字が目立ちません。
みっつ目は、水筆で色を伸ばしすぎないこと。伸ばすほど全体が同じトーンになって、かえって文字だけが浮いてきます(1番と同じ話です)。
今回、みんなの作品を見せてもらいながら話していたら、技術の話ばかりになってしまいました。
筆セラピーは本来、心を落ち着ける時間です。上のことは全部、忘れて書いてもらって大丈夫です。
「ありがとう」と書いていたら花束になった。絵が描けなくても、こんなふうになるんだ。そこが一番おもしろいところだと思っています。
作品として仕上げたくなったときだけ、このまとめを見てみてください。
またご一緒できるのを楽しみにしています。